骨盤の正しい位置はどこ?

こんにちは。
整体院Retour(ルトゥール)の鶴田です。

 

バレエでは、骨盤の位置がとても大切です。

「正しい骨盤の位置はどこ?」
「どうしたら正しい位置にできるの?」

と悩んでいませんか?

 

今日は

「骨盤の正しい位置(プレースメント)」

についてのお話しです。

 

骨盤の位置は体全体に影響が及ぶ、とても大切な部分です。

 

 

前回の記事で「プレースメント」と「アライメント」について書きました。
その中で、正しい骨盤のプレースメントについても少し触れています。
【骨盤の「プレースメント」と「アライメント」】

 

正しい骨盤のプレースメントは

① 左右の上前腸骨棘(ASIS)が水平
② 左右の坐骨が水平
③ 坐骨が垂直
④ 上前腸骨棘(ASIS)と恥骨を結んだ三角形が正面を向いている
⑤ 上前腸骨棘(ASIS)と恥骨が垂直
⑥ 尾骨が真下を向いている

でしたね。

 

実際に図で見てみましょう。

この状態が「骨盤の正しいプレースメント」ということになります。
つまりは、骨盤が「水平」で「垂直」だということですね。

 

骨盤のプレースメントというのは、体全体に影響が及びます。

 

骨盤の上にある腰椎の弯曲に影響し、腰椎の弯曲がその他の脊柱(胸椎・頸椎)に影響します。
大腿骨がヒップソケットに収まる角度にも影響があり、その下の膝や足首・足に影響に影響します。
こんなふうに、全身の機能に影響が及ぶんですね。

 

正しいプレースメントが身につけられれば、腹筋やお尻、ハムストリングなど骨盤のまわりにある筋肉が適切に働くようになります。

 

でも、例えば骨盤が垂直ではなく前に傾いてしまっている場合。

腹筋がたるんでしまい、その結果、腰椎の弯曲が大きくなります。
腰椎の弯曲が大きくなると、胸椎の弯曲も大きくなり、胸郭が突き出し呼吸が損なわれます。
縦方向の重心線が乱れ、背中の下部が緊張し、脚の筋肉も上手く働かなくなります。

 

逆に、骨盤が後ろに傾いてしまっている場合。

腰椎の弯曲が小さくなり、脊柱の柔軟性が減り、ショックを吸収する能力が損なわれます。
前傾と同じく、縦方向の重心線が乱れていきます。
靭帯が引っ張られるので膝が曲がりやすくなり、それを防ぐために太ももの筋肉を使いすぎるようになります。
その結果、体全体が緊張し太ももが太くなり、お尻が大きくなってしまいます。

 

骨盤の位置が正しければ、必要な筋肉を適切に働かせることができます。
しかし、正しい位置にないと体全体に悪影響が及びます。

 

骨盤の「正しいプレースメント」を身に着けるということが、バレエには本当に大切なことなんですね。

 

そして、さらに重要なことは、力ずくで無理やり骨盤を正しいプレースメントにしようとしないこと。

 

少しずつまわりの筋肉を鍛え、柔軟性を高め、すべての筋肉をバランスよく使えるようにしていくということが重要です。

 

お尻を入れ込んだ姿勢(タックイン)にして、力ずくで骨盤を垂直にしても、必要以上に筋肉を働かせてしまっては本末転倒です。それは正しいプレースメントとはいえません。

 

遠回りのようですが、少しずつゆっくりと進めていくほうが実は近道です。

 

骨盤の正しいプレースメントは、

「水平」「垂直」であること。

 

骨盤のプレースメントは体全体に影響が及びます。
少しずつゆっくりと正しいプレースメントに近づけていってみてくださいね。

 

 

骨盤の正しいプレースメントを手に入れるトレーニング

 

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