180度ターンアウトするには

こんにちは。
整体院Retour(ルトゥール)の鶴田です。

 

バレエに必要な「ターンアウト」。

180度ターンアウトしたい。
180度開くにはどうしたらいいの?

そう思って頑張っていませんか?

 

今日は

「180度ターンアウトする」

ということについてのお話しです。

 

バレエでは、できるだけ脚を外に回して使うということが必要です。
そのために「180度ターンアウトする」というのが、ひとつの目標になっているかもしれません。

 

まず、「180度」とはどこの角度のことをいうのかというと、足先に現れている部分です。
1番などのポジションにしたときに、足先が横に一直線になっているのを、「180度ターンアウトしている」と表現します。

 

では、どうやって180度ターンアウトしているのかというと、股関節・膝関節・足関節がそれぞれ少しずつ回って180度という角度を達成しています。どこか一部分だけで180度にしているわけではないんですね。

 

股関節で回すことが可能な角度は、60~70度といわれています。
でも「卓越したプロのダンサーでも70度ターンアウトできる人はいない」と書かれている本もあり、あくまでも「可能な角度」が60~70度だということになります。

 

もちろん、個人差があるので、もっとできる人もできない人もいます。
バレエでは、最低限外旋できる角度が45度は無いと問題が生じるといわれています。

 

でも、今現在、回せる限度が45度くらいだからだといって、可能な角度がそれしかないかというと、違います。(それについては【股関節の可動域を上げる方法】を読んでみてくださいね。)

 

ターンアウトの大部分は、この股関節の動きによるものです。
まず、股関節で脚を外に回すということをして、残りの部分を膝と足で補佐するというのが正しいターンアウトということになります。

 

ここで、誤解してしまうことがあります。

 

「膝と足も回していいんだ」と思うと、動きのメインが股関節で脚を外旋するということではなく、膝や足をひねるということになってしまいやすいんですね。ここは、とても気を付けなければならないポイントです。

 

あくまでもメインは「股関節」です。

 

そして、膝や足を回すことも、十分にトレーニングされてから行います。

 

すねと足関節の筋肉が十分に強くなっていること、足裏も強く、かつしっかりとストレッチされた状態であることが必要です。そしてそれは、急激なトレーニングやストレッチではなく、少しずつ強く柔軟にしていかなければなりません。

 

【股関節の可動域を上げる方法】でも触れましたが、ターンアウトに関わる筋肉がバランスよく強く柔軟になっていくことによって、ターンアウトが180度に近づいていくということなんですね。

 

さて、180度ターンアウトするためには、

「股関節で60~70度、残りを膝関節・足関節で補佐して180度にする」
「関わる筋肉をバランスよく強く柔軟にしていく」

ということでしたね。

 

でも、重要なのはここから。

 

ターンアウトとは、固定されたポジションではなく、回すという「動き」なんですね。

 

180度という角度にとらわれて、無理に開いて脚に力を入れて固定してしまっては、何の意味もなくなってしまいます。本来、体を自由に使うためのポジションなのに、逆に動きづらくしてしまっては本末転倒なのです。

 

自分の可動域の中で回し続けるという意識を持つことが大切なので、必ずしも180度開いていなければならないということはありません。「180度開く」というのは、目標ではあるけれど目的ではないのです。

 

実際、本当に180度ターンアウトできている人は、プロのダンサーでも少ないと言われていますし、180度開いていなくても素晴らしいダンサーはたくさんいます。

 

「180度ターンアウトする」ということを目的にしない。
固定せず、「回し続ける」という意識を持つ。

ということも、とても大切です。

 

180度という角度にとらわれず、本当のターンアウトを手に入れてくださいね。

 

 

 

 

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