足首が一瞬でやわらかくなる方法
こんにちは。
整体院Retour(ルトゥール)の鶴田です。
アキレス腱を伸ばすような動きや屈伸運動をするとき、つま先を持ち上げる動作をするとき。
バレエをやっている方であれば、プリエやフレックスをするときに、「足首が硬い」と感じることがある方。
今日は、
「足首が一瞬でやわらかくなる方法」
についてお教えします。
動画で見たい方は、こちらをどうぞ。
本来、体は、日々どういう動かし方をしているかという積み重ねでできています。
だから、時間をかけて少しずつ変えていくものであり、筋トレやストレッチをしたからといって、基本的には一瞬で出来るようになったり柔らかくなったりするものではありません。
だから今日のお話は、こんなトレーニングをするといいよとか、こんなストレッチしてねとか、そういった方法ではないです。
では、どういうことか?
さて、ここで問題です。
①と②は1か所違うところがあります。
それは、どこでしょう?
そうです。
ココです。
この絵は、見ての通り膝から下の部分の絵。
黒い線は、ものすごく簡易的に描いた、足首から下の部分と上(脛)の部分の「骨」です。
ここからは、分かりやすくするために
足首から下の部分を「足」
上の部分を「脛」
と呼んでいきたいと思います。
足と脛がどのような関係になっているのか。
①のように認識していませんでしたか?
かかとギリギリのところに脛の骨が付いている、というふうに認識しているということですね。
どうですか?
ちなみに、私はそうでした。
でも、実際は②です。
かかとの部分は少し後ろに飛び出ています。
解剖図はこうです。
外側から見たところですね。
足と脛は、こういう位置関係です。
かかとの骨は少し後ろに飛び出ていますよね。
脛の骨の一番下は「くるぶし」です。
くるぶしのところから脛の骨がついている、というふうにイメージしても良いかもしれません。
では、
①のように、かかとギリギリに脛の骨がついていると思って足首を曲げてみた時と、
②のように、少しかかとが後ろに飛び出ていて、くるぶしのところから曲げるんだなと思って動かした時。
二つの違いを感じてみてください。
①より、②のほうが曲げやすく、やわらかくなりませんでしたか?
そうなんです。
「かかとの骨」の存在を認識する。
これが、足首が一瞬で柔らかくなる方法です。
この、かかとの骨のたった数cmを認識してあげるだけで、足首が柔らかく使えるようになります。
実は、人にはそれぞれ、どこかのタイミングで思い込んでしまった体の動かし方があります。
ここは、こういうふうに動かすもの。
ここから、動かすもの。
ここは、動くはずがないところ。
こんなふうに思ってしまっていることがあるんです。
これはもう無意識なので、疑問すら抱かない、考えたこともないというレベルです。
でも、この「自分の体に対する思い込み」が、本来持っている可動域を制限してしまうことがあります。
本当はもっと柔らかく動かせるはずなのに、この思い込みのせいで動かしづらくなってしまっているということですね。
だから、この「思い込み=間違った体のイメージ」を正しいものに変えてあげれば、一瞬で動きが良くなります。
実際のトレーニング中にも、「ここからこういうふうに動くと思って動かしてみて」と言うと、一瞬で動きが良くなるということが、足首以外でもたくさんあります。
そして、知識として「知って」いるのと、体の「感覚」としてあるかどうかというのは、また別の話です。
先程の解剖図を、見たことがある方や知っていた方も多いと思います。
でも、実際にその意識を持って動かせているかというと、必ずしもそうではないんですね。
だから、「知識」と「感覚・意識」を一致させるということも、とても大切です。
それが、体の動きに大きく影響します。
足と脛の位置関係を知る。
正しいイメージ・意識を持って動かす。
それが、一瞬で足首が柔らかくなる方法です。
ちなみに、特に変わらないという方は、
そもそも正しいイメージで動かせていたか、
体に対する感覚が少し鈍いか、
また別の要因か、だと思います。
左右 (親指側・小指側)の重心も関係してくるので、そのお話はまた別の機会に。
ぜひ、試してみてくださいね。
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